近年の情報・通信技術や機械化技術などの目覚ましい発展により我々の社会の中では今、様々なデバイスが高度に利用されており、それらは日々、高機能化や多種多様化が進んでいます。この「情報通信デバイス」は、現代の情報化社会を生きる我々にとって、日常生活や仕事などで情報を取得、配信する道具として身近で不可欠なものになりました。
ウェアラブルデバイスは、その名の通り「身に付けるデバイス」です。高機能でかつコンパクトな機器を身体に装着することで、より簡単に、より素早く様々な情報にアクセスする手段を提供するデバイスの総称です。ウェアラブルデバイスの発展・普及によって、日常生活や産業などにおける情報活用にまったく新しい道が拓かれるはずです。
それに伴い、ウェアラブルデバイスの産業・市場も急拡大する見込みです。既にその主導権を握ろうと、欧米やアジアなど、世界中でウェアラブルデバイスの開発競争が激化しています。海外では新しいウェアラブルデバイスや関連サービスが次々と登場しており、その勢いは日に日に増すばかりです。
一方で、日本では今、海外ほどの勢いがありません。しかし、日本にはウェアラブルデバイスに関する要素技術やノウハウなどが数多く存在しています。こうした要素技術やノウハウを活かし、ウェアラブルデバイスの産業を日本でももっと活性化したい。そんな思いから、日本ウェアラブルデバイスユーザー会を発足させました。
同会は、ウェアラブルデバイスによる人々の新しい体験を振興し、共有するためのユーザーコミュニティです。コミュニティではウェアラブルデバイスに関わる国内外の様々な情報を配信。ユーザー間の体験や技術研究、ビジネス情報などを共有することで、日本国内のウェアラブルデバイス振興に貢献する所存です。
次世代の新しいデバイスによる、新しいユーザー体験のために。
この会が、ウェアラブルデバイスデバイスにご興味、ご感心のある全ての方々の情報交換の場となり、ウェアラブルデバイス発展の一助となれば幸いです。
日本ウェアラブルデバイスユーザー会 発起人代表
神戸大学大学院工学研究科 教授
塚本昌彦